介護施設向け業務用エアコンの選び方
介護施設の業務用エアコン選びで確認したい点を、厚生労働省「介護現場における感染対策の手引き 第3版」と事務連絡「高齢者施設等における感染対策の徹底について」(令和4年8月2日)の換気と室内環境の目安(2026年11月3日確認)をもとにまとめました。
要点(公的機関の公表資料による)
- •エアコンと換気(厚生労働省「介護現場における感染対策の手引き 第3版」):機械換気による常時換気を行う場合は定期的な機械換気装置の確認やフィルタ清掃等が必要で、「通常のエアコンには、換気機能はないことに留意が必要」とされています。
- •介護施設の事情(同手引き):入所者の特性から窓を開放することが難しい場合や、高齢者の健康状態によっては機械換気(空気調和設備、機械換気設備)による方法が望ましい場合もあるとされています。加湿器を使う場合は、こまめに水を替えるなどレジオネラ対策も必要とされています。
- •窓開け換気時の室内環境の目安(事務連絡 令和4年8月2日・別添):機械換気で換気量の目安を確保できない場合、室温18〜28℃・相対湿度40〜70%を維持できる範囲で、できるだけ2方向の窓を常時開放するなどの補完的な措置を検討するとされています。
- •換気量の目安(同事務連絡):一人当たり換気量30m3/時を目安に、二酸化炭素濃度を概ね1,000ppm以下に維持するとされています。施設の換気・空調設備を更新する際は、高い換気能力をもつ空調設備や熱交換機能をもつ換気設備への交換が推奨されています。
- •夏期の換気(同事務連絡):温度計を設置して室温をモニターしながら冷房と換気を同時に行い、熱中症とならないよう工夫するとされています。冬期は寒さ(ヒートショック等)への配慮が挙げられています。
最終更新:
この業種に特有の空調課題
- •エアコンには換気機能がないため、換気設備や窓開けによる換気と冷暖房を合わせて考える必要がある
- •入所者の特性から窓を開けにくい場合があり、機械換気(空気調和設備、機械換気設備)が望ましい場合もある
- •窓開け換気をすると、冬は寒さ(ヒートショック等)、夏は暑さ(熱中症等)への配慮が必要になる
- •食堂・休憩室・更衣室・中廊下など人が集まる場所は、一時的に換気不足になりやすい
推奨される空調対策
- →空調設備を更新する際は、熱交換機能をもつ換気設備(全熱交換器など)との組み合わせを業者と検討する
- →能力(馬力)は、換気で外気を入れる分も含めて業者に負荷計算を依頼する
- →食堂など人が集まる場所は、二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)で換気の状態を確認できるようにする
- →フィルター清掃のしやすさや、清掃・点検を業者に依頼する場合の費用・頻度も見積もりで確認する
- →居室の室内機は、風が入所者に直接当たらない位置・風向きを業者と決める
費用について
設置費用は、広さ・必要な馬力・台数・設置条件で大きく変わります。金額は業者の見積もりで確認してください。メーカー公表の目安は費用相場ガイド、馬力別の専門店の掲載価格は早見インデックスに出典とあわせて掲載しています。
見積もりを依頼できる業者の例
並びは順位ではありません。業種向けの対応内容は各業者に確認してください。
よくある質問
Q.介護施設の室温と湿度は何度が目安ですか?
A.厚生労働省の事務連絡(令和4年8月2日)の別添では、機械換気で換気量の目安を確保できない場合に、室温18〜28℃・相対湿度40〜70%を維持できる範囲で窓を開放するなどの措置を検討するとされています。
Q.エアコンをつけていれば換気もできていますか?
A.厚生労働省「介護現場における感染対策の手引き 第3版」では、通常のエアコンには換気機能がないことに留意が必要とされています。換気設備や窓開けによる換気とあわせて考えてください。
Q.換気が足りているかはどう確認しますか?
A.同事務連絡では、一人当たり換気量30m3/時を目安に二酸化炭素濃度を概ね1,000ppm以下に保つこととし、確認には二酸化炭素濃度測定器(CO2センサー)の活用が効果的とされています。
出典(2026-11-03確認)