保育園・保育所向け業務用エアコンの選び方
保育園・保育所の業務用エアコン選びで確認したい点を、こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」の保育室環境のめやす(室温・湿度)、換気とエアコンの清掃、保育所保育指針の環境衛生の規定(2026年11月1日確認)をもとにまとめました。
要点(公的機関の公表資料による)
- •保育室環境のめやす(こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」):室温は夏26〜28℃、冬20〜23℃、湿度は60%とされています。あわせて「季節に合わせた適切な室温や湿度を保ち、十分な換気を行う」「エアコンも定期的に清掃する」こと、加湿器を使うときは水を毎日交換することが示されています。
- •エアコンと換気(同ガイドライン):「通常のエアコンには換気機能がないことに留意してください」と明記されています。機械換気で常時換気ができない場合は窓開けによる換気が考えられ、2方向に窓がある場合は2方向の窓を開け、困難な場合はこまめに(1時間に2回程度、数分間程度、窓を全開にする)行う方法が示されています。
- •発熱した子どもがいるときの室内環境のめやす(同ガイドライン):室温は夏26〜28℃・冬20〜23℃、湿度は高め、換気は1時間に1回、外気温との差は2〜5℃とされています。0〜1歳の乳幼児は体温調節機能が未熟で、外気温・室温・湿度などの影響を受けやすいと記載されています。
- •保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第3章:「施設の温度、湿度、換気、採光、音などの環境を常に適切な状態に保持するとともに、施設内外の設備及び用具等の衛生管理に努めること」とされています(同ガイドラインの参考資料に抄録)。
最終更新:
この業種に特有の空調課題
- •室温だけでなく湿度(めやす60%)も保つ必要があり、冬は暖房で室内が乾燥しやすい
- •エアコンには換気機能がないため、窓開けや換気設備による換気と、冷暖房の能力を合わせて考える必要がある
- •保育室・午睡室・調乳室など部屋ごとに使い方が違い、同じ時間帯でも求める温度が異なることがある
- •エアコンの定期的な清掃がガイドラインで求められており、清掃しやすさも機種選びに関わる
推奨される空調対策
- →能力(馬力)は、換気で外気を入れる分も含めて業者に負荷計算を依頼する
- →冬の湿度を保つため、加湿器の使用や、加湿機能のある換気機器(全熱交換器など)を業者と検討する
- →部屋ごとに温度を変えたい場合は、室内機ごとに設定できるマルチエアコンや部屋ごとの機器の分け方を比べる
- →フィルターの自動清掃機能や、清掃を業者に依頼する場合の費用・頻度も見積もりで確認する
- →室内機の風が午睡中の子どもや乳児のベッドに直接当たらないよう、室内機の位置と風向きを業者と決める
費用について
設置費用は、広さ・必要な馬力・台数・設置条件で大きく変わります。金額は業者の見積もりで確認してください。メーカー公表の目安は費用相場ガイド、馬力別の専門店の掲載価格は早見インデックスに出典とあわせて掲載しています。
見積もりを依頼できる業者の例
並びは順位ではありません。業種向けの対応内容は各業者に確認してください。
よくある質問
Q.保育室の室温と湿度は何度が目安ですか?
A.こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」では、保育室環境のめやすとして、室温は夏26〜28℃、冬20〜23℃、湿度は60%が示されています。
Q.エアコンをつけていれば換気もできていますか?
A.同ガイドラインには「通常のエアコンには換気機能がないことに留意してください」と書かれています。換気設備による換気や、窓開けによる換気(2方向の窓を開ける、1時間に2回程度・数分間程度窓を全開にするなど)とあわせて考えてください。
Q.保育園のエアコンの掃除はどのくらい必要ですか?
A.同ガイドラインでは「エアコンも定期的に清掃する」とされていますが、頻度の数値は示されていません。機種の取扱説明書や業者の案内にしたがって、フィルター清掃と内部の清掃の時期を決めてください。